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【新入生・在校生とその保護者の皆さまへ】芸術学部長からのメッセージ

  • 在学生の方へ 2021.04.12
新型コロナウイルス感染症が再度急増する中,新学期が始まりました。日本では,ワクチン接種の報道にも多くの人々が不安を感じていることと思います。一方で,この1年間の感染症予防対策の試行錯誤や大量の情報によって,多くの人々が主体的に感染の危機を回避するノウハウと自覚を身につけたはずです。感染症が世界から無くなることはありません。人類は常に感染症と闘いながら共生してきた歴史がそれを示しています。

 芸術学部は,3月28日に創設百周年を迎えました。波乱に満ちた百年の歴史を振り返ると,血の滲むような先輩たちの努力と偉業によって,芸術学部はその苦難の時代を乗り越えてきたことが分かります。創設から100年経った今,このコロナ禍で皆さんがこれからの新しい時代をどう創造するかが楽しみです。自主的な創造性には,自らをポジティブにさせ,相手をその世界に引き込む力があることを覚えておいてください。
 
芸術学部の新学期は,オンライン授業を原則とし,教育研究上の目的達成に必要な一部の授業を対面で実施していきます。この1年で芸術学部も皆さんを守るための感染対策同様に,オンライン授業におけるインフラ整備を続けています。また,教員を対象とした各種セミナーを実施するなど,教育の質向上と,オンライン技術を高める努力をしてきました。令和2年7月に実施した「学生による授業評価アンケート」では,延べ19,361人の回答のうち「強くそう思う」 8,009人(41.4%)+「そう思う」7,984人(41.2%)=15,993人(82.6%)が,オンラインによる授業を総合的に評価できると回答してくれました。我々もオンライン授業が対面以上のパフォーマンスがあるものと,やはり対面授業でないと効果が出にくいものとに区別ができました。これは,大学全体が未来に向けて,教育の質を保障するための変化の始まりです。
 
各学科・専攻は,感染対策に十分配慮した対面授業を再考しています。キャンパスに来ることができない学生のために,ハイブリッド型授業の同時提供は当然,この1年の経験から,より高いパフォーマンスの芸術学部らしい授業を展開していきます。専門領域によって対応に違いがあるので,受講生の皆さんは,学科・専攻ごとに受講しようとする授業をシラバスで慎重に確認してください。そして自らの感染対策として,日本大学健康観察システムを活用して健康状態を毎日記録し,体調が思わしくない時は,迷わず休んでください。
また,感染状況によりますが,キャンパス生活で大切なサークル活動も,下記にある感染拡大防止6項目をしっかり守ることで緩やかに活動を再開することになるでしょう。皆さんの努力とアイデアでこの状況を乗り越える勇気が大切です。
 
芸術学部は,このコロナ禍の中でも,皆さんの積極的な創造力と自主性に期待しています。自らの足元をしっかり見て,目の前にあることにまずは取りかかる意志を強くもってください。大切なことは,皆さんがこの芸術学部で「自ら何を掴むか」です。ここでの学びの経験が自らのマインドとスキルに必ず磨きをかけます。
 
大学の「授業料」については,オンライン授業や対面授業などの一授業科目の履修を単位として積み上げているものではなく,学位の授与を見据え,その準備を含めた総合的な教育環境を提供するための経費です。また「施設設備費」は,単なる利用料としての経費ではなく将来の施設充実のための投資資金と位置づけられ,私立大学の教育研究環境の充実に向けて,キャンパスや設備の維持,管理等に当てられており,授業料等と同様に減額・返還の対象となるものではないとの見解を示しています。(一般社団法人日本私立大学連盟)
もし、学費支弁者が経済的に厳しい状況に陥った時は,躊躇せずに学生課へ各種奨学金やその他学生サポートに関する相談をしてください。決して恥ずかしいことではありません。皆さんが健全で豊かな教育が受けられるように,芸術学部は応援します。
皆さんも,この芸術学部で学ぶことに思いっきり浸り,自ら「化ける」ことを目指して努力を重ねてください。
 
感染拡大防止に以下の6項目を必ず実行してください。
1. 日本大学健康観察システムに体温,体調等を必ず毎日記録
2. 日常の手洗い・除菌・消毒
3. 常時マスクを着用
4. フィジカルディスタンス(最低1m以上)の徹底
5. 登校・帰宅時における会食自粛の徹底
6. おしゃべりは小声で控えめにする
 
健闘を祈ります!
 
 
日本大学大学院芸術学研究科長
日本大学芸術学部長
木 村 政 司