在校生
2024年度 文芸学科入学
福島 嘉津穂
文芸学科
学校推薦型選抜(公募制) で受験

当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。

高校時分には、文芸部に所属しており小説など書いていました。
ハジメは手前の為に好き勝手なものを書いてりゃええんじゃと思っていましたが、様々な立場の人から作ったモノに対する反応を貰っていくうちに、益々面白くなってしまったので、もっと深いところまで突っ込んでみようという境地に至り、なんとなく文章の創作経験を積みながら、考えていける場所に行きたいなーと考えておりました。
そんな折、美術室にたまたま置いてあった芸術系大学のパンフレットを眺めていたら、芸術学部の中に文芸学科という、まことにどんぴしゃりな学科があったので、KOREDA!と成ったのが高2の初夏。

なぜ学校推薦型選抜を選んだのかお聞かせください。

学力試験が吐くほどイヤだったので、総合型と学校推薦型を高2の頃から意識していました。最初は総合型を受験しましたが、あえなく落第してしまったので学校推薦に切り替えました。総合型を受ける前から、落第したら学校推薦と決めていたので、気持ちの切り替えをスムーズに出来たのは予期せぬ幸運でした。背水の陣に身も心も置きながら、転ばぬ先の杖も鞄に入れておくのが吉。ということを学べました。

進路についてはだれに相談しましたか。(保護者・高校教諭など)

高3時分、最初の進路相談で、担任の先生に「日藝とか考えてるんですけどォ……」と相談した際に、「今のオマエじゃ受からんぞォ」的なご助言をいただき、(誰にモノ言うとんじゃワレェ!!)と成ってやる気が出ました。地方の公立進学校で周囲が国立大進学を目指す裏で、芸術系私大に進学しようとするヒネクレモノに、過去の受験記録が非常に少ないにも関わらず、過去問や面接の案内をしていただきました。
あと、深夜ラジオに進路相談のメッセージを送りましたが、当然の様に採用されませんでした。

専門試験はどのような内容でしたか。またどのような点が困難でしたか。

私が受験した専門試験は、①作文or小論文と、②面接、の二種です。

①については、三年間文芸部で活動してきたという自負もあり、作文で決め打ちすることにしました。1時間で800文字の作文に対して、事前にいくつか話のネタを決めておいて、それをテーマにムリヤリ接着させるという作戦をとりました。思考をガチガチに固めて挑むのは危険なので推奨はできません。
出題されたテーマは『画面の中の人が登場する話を作文してください』といった趣旨。確か、終末世界で映画を撮る若者の話を書いたように思います。過去問での作文練習に加えて、国語辞典を使った800字作文の練習も行っていました。辞書を無作為に開き、そのページに載っている一単語を仮テーマとして、時間を測りながら作文練習をしていました。自分の体験から引っ張ってエッセー調にしたり、昔、読んだ物語のストーリーラインをなぞったり、作文については、数を熟せば熟すほど手数や技術、自信もツイてきたのでお得でした。

②面接試験は特に神経を使いました。面接対策用ノートをせっせと作るなどの慎ましい努力を重ねましたが、机上に空論を並べるより実際に人に頼んで何度もトレーニングを積む方が、体が覚えてくれるので効果的だったのかなと今になって思います。

作文試験の練習で実際に書いた原稿。

学校推薦という性格上,高校生活においてあなたはどのような点に気をつかいましたか。

学校推薦に向けてやっていたことではないのですが、結果論的にやってて良かったナーと思うのは、兎に角色んな作品を観まくっていたことです。文芸に限らず、映画、マンガ、音楽、などジャンルレスにインプットを重ねることで、自分がやりたいことの方向性が明確になっていったという感はあります。また、好きな作品、影響を受けたと思う作品について、面接で聞かれることがあったので、その際に自分の中から出す言葉の選択肢を広く取れたという意味でも乱読乱鑑賞はかなり身に成ったと思います。

何よりやってて気持ちがよい!

学校推薦型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

他人の言葉で恐縮ですが……。
『常に心に死を持ち、冥府魔道を生きる』
ナニに挑むにせよ、万事これに尽きると思います。でござる。
あ、それと体が資本ですので、体調管理にはお気をつけて。

現在はどのようなことを学ばれていますか。面白い授業・先生についてお聞かせください。

文芸学科の先生方は皆様、人間的に興味深い方ばかりです。学識が豊富なのは勿論のこと、学生からのアプローチに対して真摯に受け応えておられる様を見ると、スゲーエなァと思います。
それぞれの授業が、カバーしている文芸の領域は多岐に分かれているので、多様な文芸のスイートスポットを発見できて面白いです。

「文芸創作論」の講義、個人的にかなり重要なものでした。昨今、よく読まれている本なんかを区の図書館でボーっと眺めていると、ジャンルの隔たりに囚われず、純粋に「面白い」創作物がイニシアチブをとっている様に思えます。そんな中でどの界隈でも必須と成り得る「物語・構成」の組み立て方、キャラクターの造形、「読者」を意識する創作について、実践も交えながら考えることのできる、プライスレスな授業でした。
「マンガ演習」という授業も愉快です。実際にマンガを描いてみようじゃないかという、非常にシンプルだけど奥深い授業です。絵が描けなくても、他に魅せる方法はいくらでもあるということを改めて体感できました。


文芸学科の授業は、他の学科の方も多く受講してらっしゃる印象なので、他学科生との交流も比較的持ちやすいのでは。と思います。

マンガ演習の授業内で制作したマンガ原稿。

高校生のうちにやっておけば良かったことがあればお聞かせください。

運動。基礎体力が無いといざって時に体が動きませんね。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

学部の図書館と文芸学科資料室の品ぞろえの豊富さに目を見張りました。下手すりゃ古本屋でン万円する絶版の書籍が平然と書架に並んでいるのを見て、あたしゃ感動しましたよ。芸術学部の図書館は、芸術系の専門書・誌だけでなく、映像資料も豊富! 映画、演劇、演芸はじめ、アニメーション作品の資料も充実してます。文芸学科資料室では、文学、エンタメ、詩歌に学術書も網羅してます。個人的に、マンガは王道モノから超マニアックな逸品まで、手広く置いてある印象です。インプットには困らない大変贅沢な環境となっております。

宣伝チックになっちまいましたが一銭も貰ってませんよ。いや、マジで。

これから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。

行手は荒野です。そして打つ手はありありです。何ンか一発できるんじゃねえかという初期衝動があったらば、それを試す豊かな土壌は幾らでもあるのであります。

OTHER INTERVIEWS

CROSS Model卒業生インタビュー2025 CROSS Model卒業生インタビュー2025

TOPへ