学校推薦型選抜(付属高等学校等) で受験
当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。
当時の私は、大勢の中で活動したり、自分の思いを言葉で伝えたりすることが苦手でした。でも、その分、自分の気持ちを作品で表現することに魅力を感じていました。
私が表現したいのは、海や空のような一般的な美しさではなく、肉体が持つなまめかしさや妖艶さ、艶やかさといった、固定観念にとらわれない美しさです。
日本大学芸術学部では、一人ひとりの個性を大切にしながら、少人数で版画を基礎から学べることに魅力を感じました。ここなら、自分らしい表現をもっと深め、技術や想像力を磨いていけると思い、入学を決めました。

優艶なる踊り子Ⅱ
付属高校では入試に対してどのような指導がありましたか。
私は当初から日本大学芸術学部を第一志望としていたため、付属推薦だけでなく、総合型選抜にも挑戦しました。付属高校では、デッサンや作品制作を中心にご指導いただき、先生方には作品の講評やエントリーシート、ポートフォリオについても丁寧にアドバイスをいただきました。
高校3年生の夏頃からはアレルギーの影響で学校での制作が難しい時期もありましたが、校外でも作品制作を続けながら受験準備を進めました。
そのおかげで、付属推薦と総合型選抜の両方に合格することができ、最終的には付属推薦で日本大学芸術学部へ進学しました。先生方には受験だけでなく、自分の表現と向き合う姿勢についても多くのことを学び、とても感謝しています。
進路についてはだれに相談しましたか(保護者・高校教諭など)。
進路については、主に両親に相談していました。高校2年生の頃には日本大学芸術学部に進学したいという思いが固まっていたので、その目標に向けて受験方法や制作について一緒に考えてもらっていました。いつも背中を押してくれたことが、とても励みになりました。
専門試験はどのような内容でしたか。またどのような点が困難でしたか。
専門試験の実技は、鉛筆による静物デッサンでした。モチーフ一つひとつを丁寧に観察し、形や質感を細かく描き込むことを意識していましたが、限られた時間の中で完成度を高めることに苦労した記憶があります。時間配分を考えながら、どこを重点的に描き込むかを判断することの難しさを実感した試験でした。
学校推薦という性格上,高校生活においてあなたはどのような点に気をつかいましたか。
学校推薦を意識して特別なことをしたというよりは、普段通り作品制作に真剣に向き合うことを大切にしていました。一つひとつの制作を大切にし、自分が納得できる作品をつくることを常に意識していました。
付属推薦を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
作品はすぐに思うようには仕上がらないこともありますが、一つひとつの制作に真剣に向き合った時間は必ず自分の力になります。焦らず、自分らしい表現を大切にしながら頑張ってください。皆さんが日藝で学べる日を楽しみにしています。
現在はどのようなことを学ばれていますか。面白い授業・先生についてお聞かせください。
現在は版画を学んでいます。制作では技法だけでなく、自分が何を表現したいのかを考えながら作品と向き合うことの大切さを日々学んでいます。
先生方は一人ひとりの表現を尊重しながら丁寧に講評してくださるので、自分では気づかなかった視点や新しい発見が多く、とても刺激になっています。

大学での制作の様子

今まで使って来た道具
高校生のうちにやっておけば良かったことがあればお聞かせください。
もっとたくさん制作をしておけばよかったと思います。完成した作品だけでなく、試行錯誤した時間や失敗した経験も今の制作につながっています。高校生のうちだからこそ、結果を気にしすぎず、いろいろな表現に挑戦してほしいです。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
制作に集中する毎日ですが、季節ごとに学校でイベントがあるのが楽しみの一つです。七夕には浴衣での登校・受講が推奨され、学内がいつもと違う華やかな雰囲気になっていました。学生同士で季節を感じながら過ごせるのも、日藝の魅力だと思います。
これから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。
「自分らしい作品をつくりたい」という思いがある人には、ぜひ日藝をおすすめしたいです。日藝には、一人ひとりの個性や表現を大切にしてくれる環境があります。周りと比べるのではなく、自分だけの表現を思い切り追求できることが、日藝の大きな魅力だと感じています。
受験は不安なこともあると思いますが、自分を信じて最後まで頑張ってください。皆さんと春から一緒に学べることを楽しみにしています。