新入生、在校生の皆さん、保護者の皆さまへ
新型コロナウイルスに伴う本学部の対応について

このたびの政府による緊急事態宣言を受け，日本大学からの指導の下，芸術学部では新型コロナウイルス感染拡大防止のため，原則，学生の構内への立ち入りを禁止し，今後の状況次第では，本年度の前期授業を全てオンラインとすることも踏まえて準備を進めています。
先回のメッセージでもお伝えしましたが，芸術学部は，対面でなければ成り立たない学科の授業が多くあります。こうした授業に関しては，8月以降に集中講義・実習等を行い，単位取得ができるようにサポートする計画です。学生の皆さん，特に新入生の皆さん，保護者の皆さんの不安は後を絶たないのではないかと思います。しかし，芸術学部はオンライン授業と対面授業の実施方法を模索し，学科・コースの特徴から，担当の先生へのヒヤリングを行い，検討しています。

もう既に学科からガイダンス資料が皆さんの手元に届き，資料を読み込んで準備をしていることと思います。オンラインのガイダンス・授業に関して，芸術学部はいち早く準備に着手してきましたが，学生アンケート等から受講するための環境整備，特にデータ通信量不足や周辺機器の整備等に不安をもつ様子が伺えました。そこで，皆さんが少しでも安心してオンライン授業に向かえるように，全学生（大学院生も含む）に対して一律3万円のネットワーク環境整備補助金の給付を行います。是非，役立ててください。なお，同補助金に係る具体的な手続きについては，追って担当部署から学費支弁者さま宛にお知らせします。

学生から学費に関する質問がありましたが，今のところ学費の変更はありません。授業形態がオンラインになっても，大学として学部における教育に関する役務の提供を引き続き行なっていきます。現時点における文部科学省の見解では，学費は学校における教育に関する役務の提供に対する対価であり，一定期間（卒業・修了までの期間）に行われる教育役務の提供に必要な費用として負担を求めているものであり，必ずしも学費の返還が生じるものではないとされています。また，国の奨学金や日本大学の様々な奨学金も，申請・審査を通じて支援される予定となっています。今後の動向によっては，国の対応も含め，日本大学の対応も変更する可能性はありますので、その際にはホームページで改めて周知します。

まずは，5月11日からのオンライン授業開始に向けて，皆さんも準備をしてください。日藝百年の歴史は，常に勇気をもって，ものごとの課題解決に提案できる能力と知を創造して来ました。皆さんにも，是非それを早く感じてもらい，この困難を好機に変えるクリエイティブなチームに加わり，共に克服し飛躍していきましょう。今この瞬間も、私たちは教育の質保証に向けて懸命に努力しています。芸術学部がロックダウンすることがないよう，教職員の安全対策にも理解して欲しいと思います。

引き続き，皆さんの外出自粛への理解と協力をお願いします。