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【在校生とその保護者の皆さまへ】芸術学部長からのメッセージ

  • NEWS 2021.12.13

在校生とその保護者の皆さまへ

芸術学部の在校生と保護者の皆さまに,本学関係者の所得税法違反事件,及び背任事件で多大なるご迷惑とご心配をおかけしていることに心よりお詫びを申し上げます。そして,あってはならないこのような事件によって,皆さんに恥ずかしい思いをさせてしまっていること,そして余計な心配や不安を抱かせてしまったことに,芸術学部長として申し訳ない気持ちで胸が張り裂けそうです。
私は,学部長としてはもちろん,日本大学の理事,評議員としても,これまで日藝のために努力を重ねてきましたが,このようなかたちで大学の信頼を失墜させ,皆さんに肩身の狭い思いをさせてしまっている事は,耐え難いことでありますし,その無念さについては皆さんと同じ気持ちであることは間違いありません。
また,現在4年生の皆さんは,1年生の時にアメフト事件で嫌な思いをし,3年生からコロナ禍の中で不自由な思いをし,4年生で今回の事件と,自らが学ぶ大学の不祥事や事件が連続する中で,辛く,そして不安な思いを感じながら学生生活を送らなければならなかったことを思うと,全く言葉にはなりません。本当に申し訳ない気持ちです。

日本大学理事に関しては,すでに辞任届を提出しました。そして,学部長辞任も併せて考えましたが,単純に辞めることだけでは学生を守ること,日藝を守ること,責任を果たすことにはならないことは以前から私の考えにあり,学部長としての残された任期で責任を精一杯果たすことを自らに誓いました。
私は,これまでアメフトの事件の時も,コロナ禍の中で発信した学部長メッセージも,自らの言葉で書き,いち早く発信することを心がけてきました。しかし,この度は学長の記者会見を確認の上,皆さんへのメッセージを発信することに決めていましたので,こうして発信が遅れたことをお詫びします。

私が日藝の学部長として,果たすべき責務はひとつです。皆さんが安心・安全に大学生活を過ごすことができ,世界中がコロナ禍にあっても作品制作に向き合うことができ,卒業から就職への道をしっかりサポートすることです。そのための学修環境を,ひとりひとりの未来のために全力を尽くして確保し,送り出すことが私の責任です。
社会に対する私の責任は,日本大学の再生と復興です。情報公開の在り方を再構築することや皆様の意見に耳を傾けることにより,大学運営の透明性や主体性を揺るぎないものとし,自主創造の真の精神を教育と研究で展開し,自由で伸び伸びした人材を育成する本来の大学の在り方を取り戻すことに力を尽くすことです。
そのための最初の取り組みとして,少し前から温めていた構想に『サスティナブルキャンパス未来構想会議』の開設があります。この会議は,未来をクリエイティブに創る学生たちとネクスト10年に向けた新しい日藝の在り方を具体的に検討していくために行うものです。

私は,学部長でありますが,アーティストでもあります。アーティストはモノの見方を変え,コトを常にクリエイティブに発想する得意技をもったプロフェッショナルです。イモムシが蝶に完全変態を遂げるように,日本大学の再生と完全復興をイメージしています。不完全変態から完全変態へ。日本大学がクリーンリセットできた時こそ,私が皆さんに責任を果たしたことになるのだと強く思います。どうか引き続きご理解とご支援を賜りますよう,お願い申し上げます。

  • 昆虫の誕生「昆虫の誕生」中公新書より 蛹と蝶の図版:木村政司

令和3年12月13日

日本大学大学院芸術学研究科長
日本大学芸術学部長
木村政司