企画展『写真から生まれる空間の可能性』が６月19日（月）より本学部芸術資料館にて開催されます。

本プロジェクトは建築空間において「写真」が「建築の構成要素」となったときに現れる「新しい空間の可能性」について考察したものです。
研究対象として伊豆大島にある「大島温泉ホテル」のリニューアル設計にあわせてエントランスホール等の共用部と客室内のインテリアにおいて実験的空間設計を行いました。

まず本学部写真学科3名による伊豆大島での撮影を行い、撮影後にそれらの写真が持つ空気をいかにホテルに組み入れるかをデザインしました。つまり、空間があって写真を「飾る」のではなく、写真から空間をデザインしたのです。設置場所や大きさ、トリミング、プロポーションの決定など、両者の間に生まれる新たな関係性について模索しながら現在も作業を進めています。

今年度は客室の一部が完成し、さらに来年度以降も共用部等の施工は続く予定です。全体の完成は数年先となりますが、こうした新しい手法によって得られる空間の変化について継続的に考察を続ける過程の一部をこの企画展でご案内します。

• 開館日：６月19日（月）～６月30日（金）　９時半～16時半
  ※６月25日（日）は、オープンキャンパス開催に併せて、10時～16時の時間で開館しています。