日藝とは 日藝賞

日藝賞

在学生、教職員などが中心となって選考する「日藝賞」は、著しく日藝の名声を高め、
その業績が社会に貢献し、芸術を志す学生に夢を与える人物に贈られています。

各界に多彩な人材を輩出していることで知られる日藝。特にメディアやクリエイティブの世界には出身者が多く、仕事を介して同級生や先輩・後輩と偶然に出会うケースも多いようです。そんな事実に着目し、校友とのつながりを深めるために創設されたのが『日藝賞』。全ての日藝出身者を対象にその年に最も活躍した人物を独自に表彰することで、出身者への敬意を表すとともに、在学生への励みとしています。まだ形になっていない表現への衝動を、よりよいカタチで表現してほしい。そのためのフックになれば…。そんな「遊び心」が現れた日藝ならではの賞なのです。

第1回 日藝賞

第1回日藝賞は、まず、学生、専任教職員、芸術学部校友会役員の投票で17名の候補者が選出され、さらに選考委員会で検討を重ねた結果、脚本家の三谷幸喜さんと俳優の佐藤隆太さんに決定。2007年度の芸術学部入学歓迎式典の中で行われた授賞式では、おふたりに、賞状、名前を刻印した記念トロフィーなどが贈られました。
当日、受賞者のおふたりが登場すると、会場は思わぬサプライズに大喝采。受賞スピーチでは、おふたりから新入生に励ましの言葉が贈られ、アーティストの卵たちにとっても記念すべき式典となりました。

三谷 幸喜 脚本家

皆さん、本日はご入学おめでとうございます。映画監督の小津安二郎さんが、こんなことを仰っています。「どうでも良いことは流行に従う。大事なことは道徳に従う。そして、芸術については、自分に従う」 自分の才能を信じて、自分が選んだ道を信じて、20年くらいがんばれば、きっと皆さんもここに立てることと思います。どうもありがとうございました。

PROFILE

1961年、東京都生まれ。1984年、日本大学芸術学部演劇学科卒業。在学中の1983年に、東京サンシャインボーイズを結成。脚本・演出を手がける。1994年に東京サンシャインボーイズが充電期間に入ってからは、パルコ・プロデュース、東京ヴォードヴィルショーなどの舞台の脚本・演出のほか、ドラマの脚本、映画監督など幅広く活躍。数多くのヒット作品を生み出している。

【主な作品】

●舞台『12人の優しい日本人』『ショウ・マスト・ゴー・オン』『笑の大学』『竜馬の妻とその夫と愛人』●映画『ラヂオの時間』『THE 有頂天ホテル』●ドラマ『王様のレストラン』『古畑任三郎』●大河ドラマ『新撰組!』●著作『オンリー・ミー~私だけを』『ありふれた生活1~5』

佐藤 隆太 俳優

仕事を始めて8年。初めていただく賞が母校の第1回日藝賞ということで、大変に光栄です。俳優を目指してこの大学に入り、仲間や先生方と出会って、ひたすら情熱をかけて自主映画を撮った経験が、今の僕の基盤になっています。 当時の仲間たちと現場で再会する瞬間は、本当に嬉しいです。皆さんも、いつか一緒に仕事をしましょう。楽しみにしています。

PROFILE

1980年、東京都生まれ。2002年、日本大学芸術学部映画学科卒業。1999年、舞台『BOYS TIME』で俳優デビュー。2000年、テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』に出演して注目を集める。以後、ドラマを中心に数多くの映画や舞台に出演。若手人気俳優として活躍している。また、CM出演も多数。趣味は野球で阪神タイガースのファン。

【主な作品】

●舞台『キラークイーン666』『時には父のない子のように』●映画『ROCKERS』『まだまだあぶない刑事』『ブース』『LIMIT OF LOVE 海猿』『ダメジン』『憑神』●ドラマ『木更津キャッツアイ』『天才柳沢教授の生活』『プライド』『ギャルサー』『バンビ~ノ!』●大河ドラマ『風林火山』

日藝賞 歴代受賞者