日本大学芸術学部
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日藝賞第3回受賞者

第3回日藝賞

日藝賞は、2006年に、日藝と校友とのつながりを深めることを目的として創設されました。対象者は、中退者も含め、かつて日藝に在籍していたことのある人すべて。活躍分野は、一切問いません。候補者は、在学生、専任教職員、校友会役員の投票で選び、日藝賞選考委員会の審議で最終決定します。

第1回は、脚本家の三谷幸喜氏と俳優の佐藤隆太氏が、第2回はドキュメンタリー写真家の大石芳野氏とタレントの爆笑問題(太田光氏、田中裕二氏)が受賞。そして、第3回となる今回は、脚本家・宮藤官九郎氏と、俳優・真田広之氏が受賞しました。

2009年4月、江古田キャンパスの大ホール棟で入学歓迎式の一環として行われた授賞式では、お二人に賞状、それぞれの名前が刻まれたトロフィー等が授与されました。当日は、式典に出席された宮藤官九郎氏が、ユーモアたっぷりのスピーチで会場を沸かせました。 また、現在アメリカに在住している真田広之氏は、残念ながら出席はかないませんでしたが、ご本人からはビデオレターが寄せられました。

宮藤 官九郎
Kankuro Kudo

宮藤 官九郎 氏
このたびは、どうもありがとうございます! 隠しておいても仕方ないので言ってしまいますが、僕は、この大学を中退しています。3年生の時点で卒業できないことが決まっていて、僕に「君は卒業できない」と言ったのが、今日も臨席されている放送学科の野田学部長でした。先ほど、壇上で挨拶される声を聞いて、懐かしく思い出しました。それなのに今回、こんなに素晴らしい賞をいただけるとは本当に光栄です。日藝賞を僕の卒業証書だと思って、ありがたくいただきます。

日藝は、なにか中退した人のほうが偉いというような風潮がありますが、卒業した人のほうが絶対に偉いです。なにしろ、僕に仕事をくれる日藝出身の方は、たいてい卒業していますから。新入生の皆さんも、ちゃんと卒業してください。そして、早く僕に仕事をください。よろしくお願いします。

1970年、宮城県生まれ。1989年、日本大学芸術学部放送学科入学。1991年、大人計画に参加。以後、脚本家、俳優、放送作家、映画監督、演出家として、舞台、テレビ、映画、CMなどで活躍。第25回日本アカデミー賞最優秀脚本賞(2002年)、平成14年度芸術選奨文部科学大臣新人賞(2003年)、第49回岸田國士戯曲賞(2005年)など受賞も多数。また、1995年からは、グループ魂として音楽活動も行っている。

主な作品
●映画『GO』『舞妓Haaaan!!!』『なくもんか』(脚本)、『真夜中の弥次さん喜多さん』『少年メリケンサック』(脚本・監督)、『嫌われ松子の一生』『クワイエットルームにようこそ』『魍魎の匣』(出演)●テレビ『木更津キャッツアイ』『流星の絆』(脚本)●舞台 ウーマンリブシリーズ(作・演出)●著作『俺だって子供だ!』(文芸春秋)

真田 広之
Hiroyuki Sanada

真田 広之 氏
このたびは素晴らしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます。私にとっての江古田での4年間というものは、子役からスタートした俳優生活の中で、現場で学んできたことに改めて理論的な裏づけができた、そして、歴史を学び、今現在の自分の活動を振り返り、卒業後どうあるべきなのかをじっくり考えることのできた、とても貴重な時間でした。ですから、今回この素敵な賞を賜ったことは、本当に嬉しく、光栄に思っています。選者の方々、お世話になった先生方、先輩方、皆さんに、心からお礼を申し上げます。

在校生の皆さん、これから日藝に入ってくる皆さんは、日藝での毎日を自分の夢、目標に向かって大切に過ごし、充実した学生生活を送っていただきたいと思います。そして、いつの日か、どこかの現場でご一緒できることを楽しみにしています。
1960年、東京都生まれ。1982年、日本大学芸術学部映画学科卒業。幼少から芸能活動を行い、1978年、本格的に映画デビュー。以後、映画やテレビなどで幅広く活躍。近年は、外国映画にも多数出演するなど、活動の場を世界へと広げている。日本アカデミー賞最優秀主演男優賞(2003年)をはじめ受賞多数。また、イギリスのロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの舞台『リア王』に出演し、エリザベス女王から名誉大英勲章第5位を受勲している。

主な作品
●映画『柳生一族の陰謀』『麻雀放浪記』『写楽』『リング』『たそがれ清兵衛』『亡国のイージス』『ラストサムライ』『ラッシュアワー3』『上海の伯爵夫人』『PROMISE 無極』『サンシャイン2057』『スピード・レーサー』●テレビ『太平記』『高校教師』『非婚家族』●舞台『ハムレット』『リア王』『オケピ!』