日本大学芸術学部
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日藝賞第7回受賞者

第7回日藝賞

日藝賞は、日藝の校友とのつながりを深めることを目的として、2006年に創設されました。授賞対象は、中退者も含め、かつて日藝に在席していたことのある人すべて。また、活躍分野は一切問いません。在校生、教職員、校友会役員等による投票で候補者が選ばれ、日藝賞選考委員会が業績などを審議して決定します。

第7回となる今回は、小説家のよしもとばなな氏と、作曲家の森田公一氏が受賞しました。よしもと氏は、23歳でデビューして以来、話題作を次々と発表。国内はもとより、世界30カ国以上で翻訳され、高く評価されています。また、森田氏は、1970年代には「森田公一とトップギャラン」として「青春時代」でミリオンセラーを達成したほか、ヒット曲を世に送り出してきたことが、それぞれ授賞の理由となっています。授賞式は、2013年4月8日の芸術学部入学歓迎式の中で行われ、日藝賞選考委員長の野田慶人学部長より、お二人に記念の賞状、名前が刻まれたトロフィーなどが贈られました。

よしもと ばなな
Banana Yoshimoto

よしもと ばなな 氏
思いがけない受賞に驚き。
思いがけず、日藝賞をいただきました。予想もしていなかったことで、驚いています。まだ実感がわきませんが、ありがとうございます。今日は自分の賞のことよりも、皆さんの入学を祝うためにやってきました。皆さん、入学おめでとうございます。たくさんの新しい経験が、皆さんを良い方向へ導いてくれることを祈っています。

【新入生への祝辞を朗読】
アドリブで話すことがあまり得意ではないというよしもと氏は、締め切りが重なり多忙な中、新入学の学生を祝うための原稿を用意して授賞式に臨まれ、舞台の上で朗読してくださいました。
1964年、東京都生まれ。1987年、文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」で、芸術学部長賞受賞。同年、小説「キッチン」でデビューし、第6回海燕新人文学賞(1987年)、第16回泉鏡花文学賞(1988年)受賞。以後、話題作を発表し、多くの賞を受賞。30カ国以上で翻訳出版され、海外での評価も高い。小説のほかエッセイも多数著している。現代日本を代表する女流作家。

主な作品
●小説:「キッチン」(1987年)、『不倫と南米』(2000年)、『どんぐり姉妹』(2010年)、『ジュージュー』(2011年)、『スウィート・ヒアアフター』(2011年)●エッセイ:『パイナツプリン』(1989年)、『人生の旅をゆく』(2006年)、『人生の旅をゆく2』(2012年)●受賞歴:第39回芸術選奨文部大臣新人賞(1988年/『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』、第2回山本周五郎賞(1989年『TUGUMI』)、第5回紫式部文学賞(1995年『アムリタ』)、スカンノ賞(イタリア/1993年)、カプリ賞(イタリア/2011年)

森田 公一
Koichi Morita

森田 公一 氏
メロディで喜びのお返しを。
ありがとうございます。この感謝と、喜びと、名誉を、何という言葉で表現したらいいか。僕は文学者ではなく、作詞家でもないので上手に伝えることができません。でも、これから機会がありましたら、ぜひ歌で、メロディで、みなさんに恩返しができたらいいと考えています。この喜びを胸に、もうひと頑張り、ふた頑張り、いってみたいと思います。本当に、ありがとうございました。
【『桜の木の下で』を指揮】
日本大学創立90周年記念愛唱歌『桜の木の下で』は、森田氏の手による楽曲です。そこで今回の授賞式では、特別に森田氏自身が指揮をとり、音楽学科の学生合唱団により、この曲が披露されました。
1940年、北海道生まれ。1959年、音楽学科入学。在学中から作曲活動とピアノ弾き語りを始める。1969年、「森田公一とトップギャラン」として歌手デビュー。1976年に『青春時代』を発表し、その年のミリオンセラーとなる。作曲家としては、天地真理、アグネス・チャン、桜田淳子らトップスターの作品を多数手がけ、大ヒットを次々と世に送り出す。さらには、映画音楽、アニメ主題歌、CMソングなど、幅広いジャンルの曲を創作してきた。これらの経験を活かし、町おこしや自然保護などに関する講演活動も行っている。

主な作品
●作曲:『ひとりじゃないの』(1972年/天地真理)、『ひなげしの花』(1972年/アグネス・チャン)、『ハートのエースが出てこない』(1975年/キャンディーズ)、『あやとり』(1976年/美空ひばり)、『時代おくれ』(1986年/河島英五)●受賞歴:第14回日本レコード大賞最優秀歌唱賞(1972年『あの鐘を鳴らすのはあなた』)、第17回日本レコード大賞作曲賞(1975年『下宿屋』)